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カラダさっぱり、クリーン・アップ!

最近、健康や美容でファスティング(断食)を試す人々が増えているといわれています。

近年、デトックス(解毒)という言葉が流行りましたが、ファスティングも本来、化学物質などの毒物をカラダから排出することを意味しています。

そうした、体内に蓄積した有害物質の排泄の必要性については、インドのアーユルヴェーダ医学などでも古くから説かれています。

また、肥満大国といわれる米国でも、この「排泄」というキーワードが国民の間に急速に浸透しつつあります。

もともとアメリカ人は動物性食品を多く摂るため、腸内に腐敗産物が残留しやすく、その対策のためのダイエット(食事)がいろいろと考案されてきました。

キレイも、健康も、エイジングケアも、まずは老廃物の「排泄」から!

その中でも、注目されているのが、ナチュラル・ハイジーンというダイエットスタイルです。
ナチュラル・ハイジーンは、人体に備わる「浄化」、「治癒力」、「機能維持力」といったものを野菜・果物中心の「食」により引き出すと考え方です。

この食事法は、健康のために、体の3つのサイクル(排泄・補給・同化)の円滑化が大切とし、午前4時〜正午が排泄(老廃物と食物のカスを排出)、正午〜午後8時が補給(摂取と消化)、午後8時〜午前4時が同化(吸収と利用)ということを提唱しています。

この「食」の摂取リズムに、野菜や果物が重要な役割を果たしますが、とりわけ重要なのが、「老廃物の排泄」ということです。午前中は、水分の多い野菜や果物を摂り、老廃物の排泄を促し、その後、必要な栄養素を摂り入れる、ということ。まずは「排泄」、その後に「摂取」という考え方です。

現代人に必要な、「マイナスの健康法」

現代は、飽食の時代といわれ、さまざまな食品が街に溢れています。好みのものばかり食べる人やコンビニ食やジャンクフードばかり摂る偏食ぎみの人々も増えています。そうした一方で、身体に有害なものを取り込み、それが悪影響を及ぼしていないか、ということが指摘されるようになりました。

もちろん、そうしたものは「食」からだけでなく、水や大気からのものもあります。それらが頭痛や肩こり、不定愁訴といった症状、あるいはさままざまな疾患をもたらしているのではないか、ということが考えられるようになりました。

そのため、これまでは、そうした身体に不快な症状を解消するため、有益な栄養成分を摂り込む必要性ばかりが説かれてきましたが、本来、身体に溜まっている有害物質を排泄することのほうが先ではないかということがいわれるようになってきました。

身体に有益な栄養成分の摂取は、いわゆる「プラスの健康法」といわれ、身体に有害な物質を排泄は「マイナスの健康法」ともいわれています。

確かに、いくら健康に役立つ栄養成分をたくさん摂ったとしても、土台に有害なものが残留したままであれば、その影響を免れることはできません。 そのため、一度、この土台の有害物を体外に排出する必要があるというわけです。

そうしたことから、「マイナスの健康法」への関心が高まるようになりました。ファスティング(断食)とは、まさに排泄力を高める「マイナスの健康法」であり、古来より伝統的に実践されてきた健康法です。

ふだんから「排泄力を高める物」を摂りましょう!

私たちはふだん健康のために、どのような栄養素を摂ればいいか、ということばかりを気にかけていますが、「排泄」の重要性についてはあまり気にかけることがありません。

昔と違い、今は「食」も豊富で、好きな物を十分食べられるようになりました。ただ、問題は食卓に上る食品の7割以上が加工食品で、食物繊維やビタミン・ミネラルが欠落しているということです。

そのため、排泄力が低下したり、代謝能力が劣え、お腹に滞留便、あるいは宿便と呼ばれる残渣物が溜まりやすく、健康への悪影響が懸念されています。

まず一度、こうした身体の中に溜まった老廃物をキレイさっぱり排泄しましょう。その後で、身体に有用な栄養成分を摂れば、それらの効きが良くなる、ということにも繋がります。

いかに排泄力を高め、カラダをクリーン・アップするか。エイジングケアのため、常にそうしたことを意識したライフスタイルを心がけましょう。