生産者メリットから消費者メリットへとシフト
遺伝子組み換え作物(以下、GM(Genetically modified organism)作物)が世界的な論点となってすでに10年以上が経過する。
日本におけるGMイネの開発は、2002年に愛知県が日本初のGMイネ「祭り晴れ」の試験栽培に乗り出すが途上で開発を中止。その後、自治体も予算を半減する。
現状は、採算性の点で、民間企業や自治体がGMイネ開発から撤退し、実用化の目処は立たないとの見方が強い。
当初、GM作物については、トウモロコシや大豆の大量生産を目指した除草剤耐性や殺虫性といった生産者側に立つものであったが、5,6年ほど前から消費者サイドのメリットを図る、栄養成分を強化したものやワクチン添加など医薬品的な特性を持つGM作物の開発へとシフトしていった。
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの天笠氏によると、「GM作物は、徐々に開発の方向が変わってきた。花粉症緩和イネなど、いわゆる消費者メリットを考えた医薬品的な要素を持ったもの、健康を考えたものが開発されているのが最近の特徴」という。