代替医療で期待される健康素材
安全性及び有効性の検証は必至
現在、厚労省では、アガリクスの安全性で風評被害が生じないようHP上で呼びかけている。発端は、今年2月13日。同省が、国立医薬品食品衛生研究所でアガリクスを含む3製品の中期多臓器発がん性試験を行った結果、1製品にラットに発ガン促進作用が認められたと発表。残り2製品は、3月20日付けで、発ガン促進作用は認められなかったと報告した。
また、大豆イソフラボンについては、日本人は大豆食品を習慣的に摂食することから過剰摂取が懸念され、1日摂取量の上限値の設定が議論された。これについて、
「今回の食品安全委員会の安全性評価については、あくまでも大豆イソフラボンを特定保健用食品で通常の食生活に上乗せして摂った場合の検討」と北島氏。従来の大豆食品の安全性を問題にしたものではないと述べた。
さらに、「大豆イソフラボンの1日摂取目安量の上限値を70mg〜75mgで食品安全委員会に出している」とし、それを上回る摂取がすぐに健康被害に結びつくということでもない、とした。
両素材は、代替医療(西洋医療以外の医療)で用いられる健康素材として近年その有効性が期待されていた。
なぜ、検証の俎上にのせられたのか---。
米国では90年代に入って代替医療を求める機運が国民の間で高まり、中でもサプリメントによる栄養療法は手軽にできることから広く普及していった。
米政府も、年々高騰する医療費の削減目的から、有効な代替医療の検証に大幅な予算を組み、サプリメント検証についても本腰を入れるようになる。その過程で、当時天然の抗鬱ハーブとして人気の高かったセント・ジョンズワートの医薬品との相互作用が浮上、使用の際の注意が喚起された。
同様に、日本においても、近年サプリメントによる代替医療が国民の間に広く浸透し、西洋医療との併用も多く見られるようになったことから、とくに医療現場で有効性や医薬品との相互作用の検証が必要との声が挙がっていた。
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