適度な飲酒の健康効果も、喫煙プラスで発がん率高める
適度な飲酒がもたらす健康効果についてはこれまでにも数多く報告されている。ハーバード大学による内科医健康調査で、21,537人の健康な男性対象に約12年間調査したところ、1週間に2〜6杯の飲酒は心臓病の急死のリスクを減らすことが分ったという報告もある(Journal of the American Heart Association誌)。
また、コロンビア大学研究グループ調査で、1日に2杯までの飲酒は、卒中のリスクを半分にすることも報告されている。
日本でも、国立がんセンターの調査(1990-1996年に、岩手、秋田、長野、沖縄の四県の40-59歳の男性約2万人にアンケート)で日本酒を1日に1合(180ml)以下飲む人は、全く飲まない人に比べ、死亡率が低いことが報告されている。
とはいえ、過度な飲酒は健康を損ねる。これに喫煙が加わるとさらに問題が深刻化する。先述の東北大の石川敦康医師らの研究では、飲酒プラス喫煙の習慣性は食道がんの罹患率をアップさせることを指摘している。
これまでにも喫煙と飲酒のコンビネーションが食道がんの罹患率を高めるということが報告されている。米国政府機関の諮問委員会は、動物やヒトの細胞などを使った実験で、「喫煙者並びにアルコールを多く摂取する者の間で発がんリスクが高いことが、研究ではっきりしている」と指摘。