ネット上の試読で、たくさんの方々から感想をいただきました。

グラフィックアーツ編集部では、『そして、いつかの海に』の刊行に先立ち 、2006年8月6日より9月10日迄、インターネット上の試読で感想を寄せていただきました。全国の幅広い年齢層から「心が洗われた」「優しく温かい気持ちにさせられた」「何度読んでも飽きない」など、多くの反響をいただきました。168通の中から、一部をご紹介いたします。

私は、この話を読んで心が温かくなりました。主人公の少年は、いじめられても、馬鹿にされても人として、一番大切な心を失わずにいました。この話の中には、今生きている人が失くしかけている人の優しさ、素晴らしさがありました。今生きている人たちにもぜひこのような人としての素晴らしさを取り戻してもらって様々な人達に男が取り戻したような希望を取り戻して欲しいと思います。(10代・女性・学生)

心がとても洗われました。こんな気持ちになったのは本当に久しぶりでした。(20代・女性・会社員)

いまの世の中が殺伐としていて、悲惨な事件が多いので、こういうストーリーは心が和みます。
(20代・女性・フリーター)

仕事中にもかかわらず、結末が気になって一気に最後までよんでしまいました。(50代・男性・自営業)

「そして、いつかの海に」、興味深く拝読させていただき、どこか懐かしく、優しくて温かい気持ちにさせていただきました。
“自分にとってその時々に必要な人間は、必ず自分の前に現れる” 自分に足りないものを埋める手助けをしてくれる人間は、必ず現れるもんだと・・・。その時はわからなくても、後になって気付くものなんだと・・・。
今回、拝読させていただき、ずいぶん前に亡くなった祖母の言葉を思い出しました。全ての登場人物に、全ての登場人物が必要な人間だったように感じました。正夫にも、男にも、正夫の母にも、文具店の主人にも、そして、私にも・・・。もちろん、登場人物ではないけれど・・・。
拝読させていただき、忘れかけていた大切な何かを思い出させていただいたような気がします。だから、私にとっても必要な人達(登場人物達)だったように感じました。素敵な作品に出会え、嬉しく思っております。
(30代・女性・自営業)

心にグッとくる、せつない感じがとてもよかったです。(30代・男性・会社員)

とても感動しました。何度も何度も読み返したくなるような文でした。(10代・女性・学生)

なんだか優しい気持ちになれる作品でした。海、空、そして主人公の気持ちの変化など・・・。
初めて読んだ作品なのになぜかすごく気に入ってしまいました。なんていうか、もうこの作品を無くしたくない、手放したくないと言う気持ちになれたのは初めてです。
今までの小説は楽しみを与えてくれるだけでしたが、この「そして、いつかの海に」は心に直接安らぎと潤い、そして希望を与えてくれるような気がします。
こんな作品に出会えてほんとに良かったと思えます。
本当にありがとうございました。そしてこれからも、これ以上の素晴らしい作品を書いてください。楽しみに待っていますから。お願いします。(10代・男性・中学生)

とてもいい作品です。(10代・女性・小学6年)

人生のすばらしさを知ったような、そんな風に感じたのでした。(30代・女性・会社員)

読み終ったとき、心にジーンとこみ上げてくるものがありました。
長い人生、これから先がどうなるのか誰も分からず毎日を過ごしています。
いつもいつも順調であるはずも無く、躓いたり転んだとき、どうやって起き上がればよいのか悩み苦しむ時は、誰にでも必ずあるものです。
「海」と言う舞台を通して、それぞれに同じような心の傷を持った二人が出会い展開していく物語を読みながら、自分の心がうずくのを感じました。
人は心に傷を負うと人に優しくなっていくもの、人の痛みが分かるようになっていくものだと本当に思います。
外見や世間の評価だけで人を決めつけてはいけない、その人の背景に何があるのか、どうしてそうなってしまったのか、人間にはさまざまな事情があり、そうならざるを得ない境遇と言うものもあります。
正夫君はいじめられたことにより、人の心の痛みの分かるとても優しい少年になり、ホームレスの男性に近寄ったのだと思います。
本能的に人間の良し悪しが分かったのかも知れませんね。
母親の心配する気持ちもとてもよく理解できますし、また、その対応も立派だったと思います。
息子の気持ちに寄り添って考えながら、最善の方策を考えることはとても大切なことだと思います。
知能が少し遅れていると言っても、人間としての感情に差がある訳も無く、現代の殺伐とした時代に欠けているものを、正夫君は教えてくれているのだと思います。
弱者を小ばかにして足蹴にする少年たちのように、社会から規格はずれとされた人に対してむごたらしい仕打ちをする今の風潮を、今一度見つめなおし考え直さなくてはいけないのでは?と感じずにはいられません。久しぶりに心洗われる素敵な小説に巡り合いました。(40代・女性・会社員)

夏の日、海、少年、死んだ父の思い出、...。切ないくらい透明なノスタルジーを感じました。また、少年と男の心温まる交流に熱いものを感じました。近頃の少年は昔と違い、老成して大人びた、現実的な子供が増えてきています。また、増加傾向にある犯罪事件の為に他者と接触するのを拒む子供が増えつつあります。
そんな中で、この2人の物語は現代において奇跡的であり、非常に感動的であるといえると思うのです。
それは決して理想論などではなく、今でも、今後もどこかで起きうる十分現実的な物語なのです。
また、この物語で教えてもらえるのは、人はいつかは離れ離れになるという「一期一会」の大切さや、友情にも似た「愛」など、我々が日常生活の中で忘れ去ったものを呼び戻してくれて、魂に働きかける役目を担う素敵な作品だと思うのです。最後に、結城さんに是非言いたい。”ありがとう” (20代・女性・家事手伝い)

いくら読んでも、あきませんでした。(50代・男性・会社員)

感動しました。なんだか、忘れていた気持ちを思い出しました。ありがとうございました。続編を期待します。
(30代・女性・主婦)

とにかくいいっ!!(20代・男性・公務員)

畜生、3回読んじゃった。ひさしぶりにやられたぜ。(10代・男性・学生)

仕事で悩んでいた時に読んだんですが、勇気を貰いました。(20代・女性・会社員)

人間は、誰かに必要とされると、きっと頑張れると思います。それとは反対に誰からも必要とされないと、「自分はなんだろうか?」と考えこんでしまうことがあると思います。人のために生きるわけではないけれど、心の支えがあるのと、ないのでは、行動は違ってくるような気がします。だから、私も人に接する時、冷たく接することはよくないなぁと考えさせられました。
冷たく接せられた悲しみを思い、またその時の気持ちを忘れてはいけないと思いました。文章と共にあった風景の写真も心が穏やかになれました。心を穏やかにしてくれる物に感謝し、自分が心穏やかになれる物をいつも探して見ていきたいと思いました。私の子供にも、自分が心穏やかになれるものは大事にしてもらいたいといつも思います。・・・が子供にはこの気持ちはなかなか伝わらないようです。とてもいいお話ありがとうございました。(40代・女性・パート)

心がなごみ、とてもいやされた気持ちになりました。(30代・女性・会社員)

全部を読むつもりはなかったのに、すぐに引き込まれました。正夫の純粋な気持ちがホームレスだった男の気持ちを動かし、ちゃんと生きていこうと思わせた事に、人と人とのあたたかさみたいなものを感じました。
正夫の素直さや純粋さが、人を動かすのだな、やっぱり、人はこころのつながりが一番大切だな、とあらためて実感させられました。
最近は心が痛くなるようなニュースばかりだけど、これを読んで、がんばらなくては!!と思いました。
ありがとうございました。(20代・女性・派遣社員)

しみじみとしてよかった(20代・男性・学生)

久しぶりに胸がじーんとしました。今の子供たちは勉強ができても人を思いやれる子供が少なくなってきたように思えます。私にも子供が二人いるのですが人を思いやれる子供になって欲しいと思いました。正夫の母親の一言で男が立ち名乗れたので子供が持っている力をつくずく感じました。 (20代・女性・主婦)

『そして、いつかの海に』結城直矢/著

発行:グラフィックアーツ 発売:恒文社
B5変型判/ハードカバー/85頁
ISBN4-7704-1121-9
定価:1,470円(税込み)