新型コロナを原死因としない死者数までもが上乗せ
8月に入って熱中症による救急搬送が増加している。総務省消防庁によると、10日は猛暑日となる観測点が100地点を超え、10〜16日は前の週のほぼ倍の12,804人になったという。
新型コロナの新規感染者が高止まりの東京でも、26人が熱中症で死亡している(18日現在)。
東京では、PCR検査の拡充とともに、新型コロナの新規感染者も増えているが、実はPCR検査でコロナ陽性と判定された人が、その後熱中症で亡くなったとしても、コロナ死としてカウントされる。
なぜ、そうしたことが行われているのか。
後述するが、連日、TVメディアが報じる新型コロナの死者数については、そうした新型コロナを原死因としない死者数までもが上乗せされている。
厚労省は6月18日に以下のような通達を各都道府県の保健所に向けて出している。
「新型コロナウイルス感染症の陽性者であって、入院中や療養中に亡くなった方については、厳密な死因を問わず、死亡者数として全数を公表するように」というものだ。
つまり、コロナ陽性と判定された人が、その後がんや心疾患、あるいは熱中症で亡くなったとしても、すべて新型コロナによる死亡として処理されるということである。
新型コロナ、根拠なき死者数のフェイク報道
当然、国民は裏でこうした処理がなされていることを知るはずもなく、TVでの、根拠なき新規感染者数に加え、新型コロナが原死因でない死者数の報道におびえているといった状況だ。
そもそもPCR検査によるコロナ陽性判定そのものがきわめて怪しいのである。
「PCR検査は、誤診の温床?」徳島大学 大橋眞名誉教授
https://youtu.be/mIwqjlHx2ZI
そうした不可解な新規感染者数や死亡者数が日々報道され、国民の不安はつのる一方だ。
なぜ、厚労省は新型コロナによる死者数に対し、そうした処置をとっているのか。
通達によると、「人口動態調査の集計で新型コロナウイルス感染症を原死因とした死亡数については死因選択や精査に一定の時間がかかるため」としている。
また「各都道府県で新型コロナウイルス感染症を死因とするものの数が峻別できた場合に、別途、新型コロナウイルス感染症を死因とする死亡者数を内数として公表することは差し支えない」とも。
とはいえ、「新型コロナウイルス感染症を死因とするものの数が峻別できる」のは一体いつの日のことか。
実際には、コロナが原死因で亡くなったのかあるいは他の疾患が原因なのか、現場の医療関係者すら判別し難いといったところだろう。
すでにイタリアやドイツでは新型コロナで亡くなったとされる人を解剖した結果、コロナが直接的な原因ではなかったと声を挙げる医師らも出てきている。
PCR検査による新規感染者(陽性者)数といい、実体なき怪しい数字ばかりが踊る日本。国民はいつまでこうしたTVのフェイク報道に振り回されなければならないのだろうか。