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コロナ禍、「免疫」で求められる健康素材
〜Googleで「免疫力」検索、対前年の5〜7倍に

コロナ禍により、世界的にサプリメントが需要増となっている。中でも人気なのが、ビタミンCやD、亜鉛、発酵食品など。健康意識の高まりにより「免疫」に係る健康素材へのニーズが益々強まっている。

「免疫力」で、発酵食品やビタミンC・Dが堅調な伸び

11月25日(水)〜26日(木)、北とぴあにて「食の未来技術フェア2020」が開催。キシリトールや美魔女のブームを仕掛けた藤田康人氏(潟Cンテグレート代表)が「コロナ禍で変わる「食」と「カラダ作り」の今後のトレンドと注目食品素材」と題して講演した。

この中で藤田氏は、コロナの影響による生活者のトレンドの変化を解説。まず「健康」「免疫」への意識が高まっており、Googleでも「免疫力」や免疫と関連するキーワードの検索が前年の5〜7倍にもなっているとした。

実際に、どのような健食素材が売れているのか。
まず、「免疫力」で想起される素材の代表挌に「発酵食品」があるが、やはりそうした食材が前年度20%アップで堅調な売り上げの伸びを示しているという。

また、サプリ大国の米国では、コロナの感染者が爆発的に増えているが、対応策としてビタミンCやD、マルチビタミンが売れに売れているという。

コロナ禍で、世界的にサプリメントが需要増

また、10月6日(火)、パシフィコ横浜にて「第5回ウエルネスライフジャパン」が開催されたが、この中で、武田 猛氏(潟Oローバルニュートリショングループ)がコロナ禍により、健康素材が高需要になっていることを報告。

世界19カ国を対象に行われた消費調査でも、サプリメントの使用量が2桁台(平均29%)で増加。米国サプリメント市場は、前年比12.1%という歴史的な成長を示しているという。

また、フランスやイタリアでは食品から栄養を取るという考えが主流で、サプリメントへの意識が低いが、それでも2020年の第一四半期と前年同期を比較するとサプリメントの売り上げが64%もアップしているという。

COVID-19が世界的に流行し、「食と免疫」について各国で盛んに研究が進められていが、日本はかなり遅れをとっているようだ。

では、どのようなサプリが人気なのか。
米国では免疫サポートに有益なビタミンCの品薄状態続いており、原材料費も以前の3倍に膨れ上がっている。

またビタミンDとCOVID-19との関係などについて各国で研究が進められていることから、ビタミンDのサプリメントもよく売れているという。

ビタミンDについては、COVID-19に感染しやすい人はビタミンDの血中濃度が低く、重症化する人もビタミンDの血中濃度が低い傾向にあるといった報告も増えている。

また、COVID-19に感染してもビタミンCやビタミンDの投与で重篤化や死亡のリスクが軽減する可能性が複数の研究によって示唆されている。

そうした、ビタミンC・Dや亜鉛の摂取が重症化の予防や感染リスクの低下につながる可能性が様々な研究によって有力とされているが、日本だけがネガティブな態度を示しているという。


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