予防医療としての「食」の正確な情報配信を

近年、ヒトゲノム(ヒト全遺伝子情報)解析が進み個々人の遺伝子情報の解読が可能となる中、従来の西洋医療と代替医療(伝統伝承医療)とのコラボレーション(協力)で、個々人に最も適った医療の提供を行い、疾病を未然に防ぐという統合医療の考え方が世界的な広がりをみせつつあります。

近い将来、個々人が罹患しがちな疾病の傾向を予測し、「食」「心」「運動」といった健康要因の健全化を図ることで、限りなく疾病を遠ざけることも可能になると推測されています。

しかしながら、一方で、BSE(狂牛病)や鳥インフルエンザなど、不可抗力ともいえる外因による疾病誘発因子に防衛策を講じなければならないという状況も生まれています。また、快適な生活や利便性を追求し、文明化が進む中、化学物質の多用により健康が脅かされるという問題も依然横たわったままです。


リスクファクターとの共存の道は・・


豊かさの影で日々生じるさまざまなリスクファクター(危険因子)から我々はどう身を守ればいいのでしょうか。ヘルスネットメディアでは、予防医療の観点から、食、環境、医療に潜むさまざまな問題を取り上げ、「健やかな生活を送るためにどうすればいいのか」をテーマに健康情報の発信を行っています。

中でも、「食」に関わる情報は、健康管理において最も身近な問題であるだけに、重点的に発信していますが、食品素材で明確な機能、エビデンス(根拠)を有するものについては正確に報道を行うことが重要で、国民の健康管理に大きく貢献し、公共の利益につながるものと考えております。

そのため、コマーシャリズム(商業主義)に偏向することなく、客観的な立場から、正確な情報の発信に務めるとともに、ネガティブ(否定的)報道についても忌憚なく国民に伝達する責務があると自覚しています。


世界でもトップの長寿国の食文化に誇りを


ネット上では、ボーダレス化により、日本のみならず、海外のさまざまな健康関連情報が瞬時に得られ、健康関連商材の購入も容易ですが、サイバー空間で翻弄されないためにも、今後益々個々人が適切な判断力を養うことが必要になってきます。

昭和50年代後半から、日本は世界でもトップの長寿国となりました。世界の食文化との対比から、あらためて日本の食文化の優れた点を再認識し、日本が世界に誇れる健全で活力のある国となることを願い、国民の健康管理に役立つさまざまな情報をよりグローバルな視点から発信していきたいと考えています。


ヘルスネットメディア