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脳の活性化と美容にゴマが効く!「ゴマ健康フォーラム」

9月4日、新宿住友ホール(東京都新宿区)でゴマ健康フォーラム「さらに美しく、いきいきと!〜今注目されるゴマの健康効果〜」が開催された。活性酸素の発生により、がんをはじめさまざまな健康障害がもたらされることが近年明らかになっているが、ゴマの優れた抗酸化作用はこうした弊害を除去するとして注目されている。本格的な高齢化社会の到来を迎え、今後ゴマの役割がさらにクローズアップされそうだ。

ゴマ成分「ゴマリグニン」に優れた抗酸化作用

また、ゴマ特有の成分であるゴマリグナン類の中の「セサミン」について、「抗酸化作用が高く、コレステロール低下作用の他、がん抑制作用や、肝機能の改善がみられる」(同氏)とした。飲酒の際、アルコールは体内でアセトアルデヒドに変わるが、アセトアルデヒドの分解がスムーズにいかない状態が続くと、活性酸素の発生により、肝硬変などがもたらされる。「セサミン」にはこうした活性酸素の発生を抑制する力が強く、「セサミン」を投与したネズミによる実験でも、体内での過酸化物の発生が少ないという結果が見られたという。 またセサミンとビタミンEとの併用が効果的で、相乗作用がもたらされるという。

ゴマの原産地はアフリカ中部のサバンナ地帯で、エジプトなどの遺跡からゴマが出土するといわれる。ちなみに、クレオパトラもゴマ入りのビスケットを愛用したといわれる。特に、長い歴史のなかで、ゴマは活性酸素の除去という役割で、脳の活性化と美容目的に用いられてきた。

高齢化時代を迎え、こうしたゴマの効用は現代人のニーズにもマッチし、今後需要はさらに増えそうだ。ゴマ関連の健康食品としては、(株)大村屋の『絹ごし胡麻』(ペースト状)、(株)サントリーのゴマリグナン配合栄養補助食品『セサミン+E』(ソフトカプセル)などが知られる。

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