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米国食品医薬品局(FDA)が有害ハーブを公表

米国では代替医療としてハーブを用いた療法が盛んに行われているが、Consumer Reportsは、米食品医薬品局(FDA)が確認している有害なハーブを公表している。米国では各種ハーブ配合の栄養補助食品が数多く流通しているが使用には十分留意する必要がある。


  • Chaparral(チャパラル):血液浄化、にきび治療、自然抗酸化剤などとして宣伝されている。だが、これが原因で非ウィルス性肝炎が北米でこれまでに少なくとも6件報告された。

  • Comfrey(ヒレハリソウ):これまでに、肝硬変など肝臓からの血液の流れに障害を起こす症例が7件報告されている。また、妊婦が同ハーブティーを飲むと新生児に肝臓障害の起こる恐れも指摘されている。動物実験では、肺、腎臓、胃腸障害可能性の報告も。同ハーブを規制しているのはオーストラリア、カナダ、ドイツ、イギリスの4カ国。

  • Ephedra(エフェドラ):刺激剤のephedrine、pseudoephedrineを含む。体重制限やエネルギー促進として配合される。だが、血圧上昇、心悸高進、神経障害、記憶障害、麻痺、卒中などの副作用の報告も。数州では販売を制限。昨年オハイオ州では、市販のephedrine製品によって高校生が死亡したことから、全ての同関連製品を規制した。また、テキサス州でも女性の死亡事故から同様の処置を検討している。

  • Lobelia(ロベリア=ミゾログシ属):ニコチン同様の作用をすることから「インディアンタバコ」とも言われる。自律神経組織の刺激と緩和に使われる。少量の摂取なら、気管支を広げ呼吸しやすくするが、多量に摂取すると血圧を下げ発汗、動悸、息切れなどを起こす。最悪の場合、意識不明や死に至ることも。

  • Yohimbe(ヨヒンベ):男性の性欲亢進として使われる。だが、過剰摂取は体力減退、麻痺、過労感、胃腸障害などを引き起こし、最悪の場合死亡するケースも。

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