米国で魚の摂取を薦めるよう食生活ガイドラインの見直しを求める声
世界でもトップの長寿国である日本人の伝統食である大豆、魚はさまざまな
疾病予防に役立つと評価が高い。
すでに大豆はさまざまな加工形態で米国の食文化に定着しつつあるが、魚に関しても米国では魚油に含まれるω-3系脂肪酸が米国で
死因のトップに立つ心臓疾患の防止に役立つとして、魚の摂食を薦めるよう食
生活ガイドラインの見直しを求める声が高まっている。
食生活ガイドラインは5年ごとの改正のため、2005年に向けて新しいガイドライン作成の準備が進められている。
魚食、鬱症状やアルツハイマー防止にも有用
魚食による疾病予防としては、心臓疾患の防止以外にも、眼疾患、前立腺がん、鬱やアルツハイマーなどの脳機能低下に
役立つということがこれまで報告されている。
Neuron'04/9月2日号では、DHAやEPAの
アルツハイマー防止効果を裏付ける研究報告を掲載しているが、それによると、
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究グループが、マウス
実験で、ω-3系脂肪酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)
について研究。マウスにDHAを抜き、代わりにω-6系脂肪酸を混入した
エサを与え、その後半数にはこのエサを続けて与え、残り半数にはエサに
DHAを混入して与えたところ、DHAを抜いたグループには、アルツハイ
マー病と同様の病変が現れた。一方、DHA入りのエサグループでは、脳機能
は変わらず維持されており、記憶テストのスコアも良かったことが分かった
という。
他にも、American Heart Associationで報告されたもので、タフツ大学の研究
グループが、平均年齢75歳でFramingham Heart Studyの一部に参加中の1137人
の血中脂肪酸濃度を測定したところ、週に3回魚を食べると、アルツハイマー
症の危険性が半分になることが分かったことを報告している。