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その後、NCCAM(ナショナル・センター・コンプリメンタリー・オルタナティブ・メディスン)と名称を変え、最初300万ドルからスタートした予算も、現在では5千万ドルに増額、権限も強化した。
現在、13の大学および研究所に代替医療の研究テーマと予算とがそれぞれ振り分けられている。ちなみに、テーマについては、アリゾナ大学が小児医学、カリフォルニア大学が喘息、ハーバード大学が医学全般、メリーランド大学が痛み、ミネソタ大学が麻薬中毒、スタンフォード大学が老化、ヴァージニア大学が痛み、バスチィル大学がAIDS、コロンビア大学が女性の健康、ケアラー研究所が神経リハビリ、ミシガン大学が心臓血管病、パルマー大学がカイロプラクティック、テキサス大学ががん、というもの。
漢方薬の売上げは3年で5倍の伸び
こうした米政府の代替医療への支援と米国民のそれに対する期待感で、現在米国代替医療産業はおしなべて好況といえる。代替医療分野の中でも特に、近年、カイロプラクティック、漢方薬、ハーブなど栄養補助食品、ホメオパシー薬の伸びが著しい。「米国ではホメオパシー薬が売れている。またカイロプラクティックも流行っている。カイロプラクプラクターは1974年に2万3千人だったが、現在では5万5千人もいる。国民の3分の1がオルタナティブ・メディスンを受けており、それにかける費用は年間で300億ドルといわれる」(廣瀬氏)。
また、漢方薬、ハーブなど栄養補助食品についても、「1994年に漢方薬は12億ドルしか売れなかったが、現在は30億ドルで、5年で3倍の売上げになっている。ハーブ関係も60億ドルになっている。イチョウ葉、エキナセア、ソウ・パルメットといったものが人気」(同)という。

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今後、FDAによるハーブ(薬草)規制も
今後、さらに米国における代替医療の研究と普及は盛んになり、次第に日本も影響を受けるであろうことは容易に推測される。「肥満、肝機能、糖尿など生活習慣病に対する代替医療に米国は目を向けている。クオリティ・オブ・ライフを良くするということが米国でいわれているが、高い薬を使わなくてもクオリティ・オブ・ライフは良くなるし、オルタナティブ・メディスンでもよくなるのではないかということで、米国でオルタナティブ・メディスンの研究が進んでいる」と廣瀬氏。
しかしながら、オルタナティブ・メディスンが全て安全で信頼がおけるというわけではない。「薬は副作用が強い。一般薬品にしても使い方によって害がある。確かにオルタナティブ・メディスンはそういった問題はおきないが、それでもハーブでヒ素中毒になったり、米国で毎年1500人くらい死亡している。FDAはこれを問題にしており、ハーブを取り締まる方向でいる。こうした政府の規制がかかっているのも事実だが、ある意味、野放し状態」(同)という。
廣瀬 輝夫(ひろせ てるお)
略歴:
昭和23年千葉大医学部卒。29年渡米、シカゴ及びフィラデルフィアにて心臓外科研究。49年ニューヨーク医科大学臨床外科教授就任。平成元年6月退職。現在KPMGヘルスケアジャパン取締役。

研究内容:
心房中隔欠損症新手術の発見(1955年)、肺癌を煙草で動物に作成、成功(1960年)、無血開心術の為に無血人工心肺発見(1966年)世界最初の成功例、世界最初の冠動脈直接手術成功(内胸動脈冠動脈バイパス手術)、輸血不可能なエホバ教徒の世界最初の無血手術を1966年に施行して以来、過去23年間に約8千例手術、内開心術約300例施行、手術症例数は一般、胸部、心臓及び血管外科を含み約3万例施行、その内開心術7,000例。
米国医学界より日本人初めての金メダルを受賞。東洋人最初の米国胸部外科学会評議員。東洋人最初の米国心臓外科および胸部外科専門医資格取得。米国医学界より日本人初めての金メダルを受賞。東洋人最初の米国胸部外科学会評議員。東洋人最初の米国心臓外科および胸部外科専門医資格取得。米国外科学会評議員。ニューヨーク医学学士院評議員。米国医療ジャーナリスト会会員。「近代医療への警告・医の倫理」(金原出版社)、「アメリカ医療は何処へ行く」(日本医療企画社)など著書多数。
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