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健康大陸.com > BODY BRUSH UP > ヨガで若返り

ヨガブームがとどまるところを知りません。アメリカやヨーロッパではもちろん、都内では軒並みヨガスタジオがオープンし、趣味が高じてインストラクターの資格を取得する女性も増えています。

納得のアンチエイジング効果

近年、手軽にできる健康法としてヨガを実践する人々が増えています。体の柔軟性や筋力のアップ、スポーツパフォーマンス向上、ダイエットなど多彩な効用が多くの人々に支持されている要因です。

また、がんの術後のリハビリ、うつ病や不妊症などの症状緩和といったメディカルの分野でもヨガを取り入れるところが増えています。

そうしたヨガのさまざまな効用の中でも、とくにアンチエイジングの目的でヨガに取り組む人も少なくありません。

エアロビクスやボクササイズ、あるいはジョギングのようにハードではないため、成人の男女、あるいはシニア世代でも容易に始められるというのが最大の魅力です。

実際に、ヨガの効用を科学的に検証してみると、納得のアンチエイジング効果の秘密が隠されていることに気づきます。そこで今回はヨガがなぜアンチエイジングに役立つのか、エイジングの科学的な観点から考察してみましょう。


ヨガで若返り、3つのポイント

そもそも私たちの肉体の老化は自然な現象であり、避けることはできません。しかしそのスピードに個人差があることは明らかです。40代を過ぎると「見た目年齢」に大きな差が出ることは否定できません。

ここ数年の研究で、「見た目年齢が若い人は、肉体年齢も若い傾向にある」ことが分かってきています。つまり見た目の若さは、体内の若さとイコール。見た目の若さは、体内環境の若さの指標であるということなのです。

私たちの肉体を老化させる要因を「エイジングファクター」といいますが、代表的なものには「喫煙・飲酒・過度の運動・睡眠不足・過労・紫外線」などがあり、これらは活性酸素を過剰に増やします。この活性酸素が老化を促進する原因となります。


緩慢な動きで若返り

活性酸素を増やさない
適度な運動は健康のために必要ですが、過度になると逆に過剰に活性酸素を発生させ、生体に損傷を与えます。ヨガは緩慢な動きですから、活性酸素が大量に発生するというデメリットはありません。

また、ヨガでは「喫煙・飲酒」を禁じています。睡眠の質にもこだわります(眠りヨガというものもあるほどです)。こうした、老化を促進する「エイジングファクター」を取り除くライフスタイルを提唱しています。

ヨガを行う時間についても、例えば、朝行で奨励されているヨガの基本的なポーズの「太陽礼拝」でさえ、日差しが強くなる前の「夜明け〜日の出」の時間帯に行うように教典に記されています。直射日光は活性酸素を発生させますから、この弊害を避けるためです。つまりヨガを正しく実践している人は活性酸素が過剰に発生しにくい生活を送っている、ということが言えます。


ヨガ的食事で若返り

小食と抗酸化成分の摂取がキメ手
「エイジングファクター」とは反対に、老化を遅らせる「アンチエイジングファクター」の存在も明らかになっています。適切な栄養、抗酸化成分の摂取、カロリス(カロリー制限)、適度な運動、睡眠、リラクゼーション、性ホルモン(トキメキ)などがそれです。ヨガはこの「アンチエイジングファクター」を増やす方向に働きます。

ヨガ的食事の摂り方ですが、食事はヨガのポーズを練習する直前の2時間前までに済ませておくのが望ましいとされています。また、ヨガの一部であるアーユルヴェーダの教えでは朝は排泄の時間と考え、食事はフルーツ程度か白湯などで済ませるのが良いとしています。

つまりヨガを朝晩実践とすると、自然と食事の量が減ることになります。あるいはヨガのポーズで、食事を過度にすると体が重く感じられるため、自然に食事をコントロールするようになります。さらに、ストレスが減ることによって食欲が減少することもあるでしょう。

また、ヨガではできるだけナチュラルで胃腸に負担のかからない食事を推奨しています。ヨガ的な食事とはベジタリアンとまではいかなくても、動物性たんぱく質の摂取量が少なく、新鮮かつ安全な野菜や果物を積極的に摂る食事です。つまりヨガ的な食事をしていれば「エイジングファクター」の活性酸素を除去する抗酸化成分がたっぷり摂れるようになっているのです。


呼吸法で若返り

自律神経やホルモンのバランスが整う
ヨガでは呼吸法を重視しています。呼吸法により自律神経が整い、メラトニンやセロトニンといった睡眠に関係するホルモンの分泌も安定し、睡眠の質が高まります。

またヨガのポーズは「動く瞑想」といわれるほど、動いているにもかかわらずリラクゼーション効果が高く、ポーズをとることで不要な食欲が抑えられたり、怒りやイライラが自然も消失していきます。

そうしたリラックス状態で過ごせるようになると、心身が快適になり、あらゆることに感謝の気持ちがわくようになります。物事に前向きに取り組めるようになるため、恋愛に限らず、仕事や季節の変化などにも愛情を持って接することができるようになります。


1日の始まりと終わりにヨガを

このように、ヨガはアンチエイジングを促す健康法なのです。「ヨガが健康にいいのはわかっているけど、なかなか続かない」。そんな声も少なくありませんが、おそらくそれは「無理」をしている部分があるからではないでしょうか。

私たち現代人は忙しすぎて、新しいことをふだんの生活に取り込むことはそう簡単ではありません。特に新しいことのために時間を確保するのは難しいといえます。

ですから、都会で慌ただしく生きる現代人には、一日の始まりと終わりの、ほんの少しの時間でもヨガを行うことをオススメします。

ヨガといえば複雑な形をとるポーズだと思っている人も少なくありませんが、ヨガのポーズは、呼吸法や瞑想法、食事法などを含む深淵なヨガ哲学の一部ですから、できることから無理なく実践し、長く続けていくことが大切です。

例えば、忙しい朝は白湯を飲むだけにして食事量を調整する。これも立派なヨガの行といえます。早く目覚めた日は10分くらいポーズで体を活性させる。体が重く、動かないと感じる日は呼吸法だけでもやってみる。こうしたちょっとしたことから実践してみましょう。

ヨガでキレイになる

こうして自分の生活にプラスになるヨガの知恵を生活に少しづつでも組み込むことが大切です。ポーズ以外のことも載っているヨガの本を1冊購入し読んでみると、いろいろなアプローチで簡単に「ヨガ的」な生活が実践できることがわかります。

それぞれのライフスタイルやその日に応じたヨガを取り入れると長く続けられます。逆に1日1時間ヨガのDVDに合わせてポーズを取る、となるといずれ挫折するか飽きてしまう可能性が高いでしょう。夜寝る前にもゆったりヨガのポーズが取れれば良いですが、そこまでの時間が確保できないのであればやはり瞑想や呼吸法だけでも十分です。

ヨガをしている人は若々しく美しい人が多いと思いませんか?最近きれいになったな、かっこよくなったなという人が周りにいたら、もしかするとヨガをはじめた人なのかもしれません。あなたも今すぐヨガを始めてみてはいかがでしょう。


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