納豆のビタミンK2、骨粗しょう症予防に有用
納豆については、血栓溶解やO-157、ピロリ菌への作用など、現代人の健康を守るために欠かせない有用成分が多く含まれていることがこれまでにも報告されてきた。
セミナーでは、早田氏が、「ポリアミンを中心とした納豆の機能性。動脈硬化予防、炎症抑制効果」と題して講演し、アンチエイジング(抗老化)に果たす納豆の役割について報告。フレンチパラドックス(注1)で知られる抗酸化物質のアンチエイジング作用について疑問点を挙げ、納豆に多くに含まれるポリアミンが老化や加齢に伴う疾患の原因となる炎症を軽減させることを指摘した。
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また、須見氏は、「納豆の「ジピコリン酸」は血小板凝集能を抑え,ナットウキナーゼおよびビタミンK2含量を高める」と題して講演。
納豆50g中には10mg程のジピコリン酸(DPA)が含まれるが、DPAはアスピリンよりも血小板の凝集を抑える強い効力があることを報告。加えて、納豆中の血栓溶解酵素であるナットウキナーゼの活性を高めたりビタミンK2(メナキノン-7)を増強することを明らかにした。
ビタミンKは1929年に発見された脂溶性ビタミンで、植物性のビタミンK1、動物性あるいは腸内バクテリアから作られるK2、合成のK3の3タイプがある。
K2は、メナキノン(MK-4〜14)とも呼ばれ、MK-4は主に肉類に、MK-7、8、9は納豆やチーズなど発酵食品に含まれる。MK-7(メナキノン-7)は唯一、納豆に含まれる。
健常者の場合、体内で腸内細菌によるビタミンK2の産生が行われるが、加齢とともに産生が減る。しかしながら、K2(メナキノン-7)は、カルシウムを骨に結合させる"接着剤"ともいえる蛋白質・オステオカルシンの合成に欠かせない。血中のビタミンK2(メナキノン-7)濃度が低いと、骨折しやすいことも明らかになっている。